1.概要・基本方針
当院の耳鼻咽喉科は猪初男先生(元新潟大学学長)、岡本健先生(名誉院長、前産業医科大学教授)、竹山勇先生(前聖マリアンナ医大教授)をはじめとして、代々多くの医師が活躍している歴史のある診療科です。現在は耳鼻咽喉科医師6名、非常勤医師2名で診療を行っています。耳鼻咽喉科は文字通り、耳・鼻・のどの病気を扱う科ですがそれらには様々な疾患があります。そして話すこと、聞くこと、食べることなど生活の質(quality of life:QOL )に大きく関わってきます。当科では、感覚器疾患と悪性腫瘍疾患を中心としてQOL向上を目指した最新の治療を行っています。 そして、様々な疾患に対し専門外来をもうけて専門的治療を行っています。
幼小児難聴・言語障害クリニックのホームページもご覧ください。
(http://www.kankakuki.go.jp/lab_d.html) 人工臓器・機器開発研究部門
2.現在目指していること
 当耳鼻咽喉科では以下のような専門外来を開いてそれぞれ専門的治療を目指しております。
難聴外来 補聴器外来(担当:松永、南)
難聴外来では様々な原因から生じる聴覚障害の患者さんを対象とした外来診療を行っています。難聴は、手術による治療が期待できる伝音難聴(中耳炎など)と薬剤治療が主体となる感音難聴(突発性難聴など)に大きく分けられますが、当外来ではこの両方の診療を行っています。また治療が修了した後も難聴が回復しなかった患者さんに対しては、定期的聴力検査による聴覚管理と併設の補聴器外来における聴覚リハビリテーションを行い、残された聴覚を大切にかつ有効に活用できるようにしています。
遺伝耳科外来(担当:松永)
遺伝耳科外来では、遺伝の関与が疑われる耳疾患を有する患者さんに対して、一般耳鼻咽喉科検査に加えて、可能であれば遺伝子検査を行うことにより、病気の原因を調べます。原因が判明した場合には、難聴の特徴の推測、予後の予測、治療や予防など今後の医療に役立つことが期待できます。また当外来では聴覚管理と遺伝カウンセリングも行います。
嚥下外来(担当:進藤)
嚥下とは口から食物を飲み込む動作をさします。神経や筋肉の病気、咽喉頭の病気、または加齢が原因で飲み込み時のむせ込みや困難感が出現します。食事を口から飲み込み栄養を取ることは五感を通じて脳を刺激し、活性化するための大切な動作です。当科では専門的な検査による診断と嚥下のリハビリテーションを中心とした治療を行います。
腫瘍外来(担当:藤井、徳丸)
耳鼻咽喉科の扱う頭頸部には様々な腫瘍が発生し、その診断と治療は高度の専門的医療技術を要します。特に悪性腫瘍の場合は初期の治療が非常に大切です。当外来では舌や口腔の癌、咽頭・喉頭・副鼻腔などの「頭頸部癌」を扱います。最近では5年生存率が70%を越える頭頸部癌もあります。しかも様々な治療法によって舌や口腔、喉頭や咽頭そして顔の形も残すことができる場合が多くなってきました。当科では放射線科、形成外科、口腔外科などのスタッフと協力して速やかに診断と治療を行います。
音声外来(担当:角田)
声を出すのは、のどぼとけの位置にある声帯が肺からの呼気を動力源に、一秒間に数百回振動して音をつくります。その音に、口腔、舌、鼻、口唇などで音色を加え声になります。この声全般の異常や悩みにお答えします。声の異常でがんや麻痺などの病気が早期に見つかることもあります。音声外来では、内視鏡やストロボスコピーなど特殊な器械でその場で病変を供覧し、一緒に原因を究明しましょう。個人の生活習慣を考慮に入れテーラーメードの治療に努めます。
めまい外来(担当:五島)
めまいは体験した方にしか分からないつらい症状です。めまいの原因はさまざまですが、メニエール病や良性発作性頭位めまい症など耳鼻咽喉科疾患によるものは少なくありません。様々な角度から原因の検索を行い、明確な診断のもと治療を行います。不安などの心理的な要因も難治化する原因としては見逃せません。治療ではめまいに対するリハビリテーション、手術治療、投薬治療を含めた統合的な治療を行っています。
5.スタッフ紹介
氏名 職名 卒業年月 認定医等 専門領域
加我 君孝 臨床研究センター 
センター長
昭和46.3 日本耳鼻咽喉科学会専門医 幼・小児難聴
新生児、人工内耳
小耳症、外耳道閉鎖
慢性中耳炎
真珠腫性中耳炎
術後耳の再手術
めまい・バランス障害失語症、失音楽症
徳丸 裕 医長 平2.3 日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会認定医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
頭頸部がん専門医制度認定専門医
耳鼻咽喉科一般
頭頸部腫瘍
頭頸部癌
藤井 正人 臨床研究センター聴覚平衡覚研究部部長 昭52.3 日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会認定医
日本癌治療学会臨床試験登録医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
頭頸部がん専門医制度暫定指導医
耳鼻咽喉科一般
頭頸部悪性腫瘍
角田 晃一 臨床研究センター人工臓器・機器開発部部長 昭60.3 日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会認定医
耳鼻咽喉科一般
音声言語医学
音声外科
松永 達雄 臨床研究センター聴覚障害研究室 室長 昭63.3 日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器適合判定医師
耳鼻咽喉科一般
聴覚障害
耳障害
遺伝性難聴
五島 史行 医員 平6.3 日本耳鼻咽喉科専門医
日本めまい平衡医学会専門会員
日本めまい平衡医学会めまい相談医
日本心療内科学会登録医
日本頭痛学会 指導医
耳鼻咽喉科一般
めまい、バランス障害
神経耳科
南 修司郎 医員 平13.3 日本耳鼻咽喉科学会専門医 耳鼻咽喉科一般
進藤 彰人 レジデント 平19.3   耳鼻咽喉科一般
山本 修子 レジデント 平21.3   耳鼻咽喉科一般
木戸口 正典 レジデント 平22.3 耳鼻咽喉科一般
小川 茂雄 非常勤 昭58.3 日本耳鼻咽喉科学会専門医 耳鼻咽喉科一般

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