小児科

お知らせ

 2019年9月末で小岩征史医師が異動になり、10月から磯部あいこ医師がレジデントとして赴任しました。宜しくお願い申し上げます。鈴木絵理医師と佐藤利永子医師が休職中です。

 ホルモンの病気や糖尿病などを対象とした内分泌代謝外来の診療を慶應義塾大学小児科学教授の長谷川奉延先生が月1回担当しています。完全予約制ですので、受診を希望される方や他の医療機関からのご紹介の場合、まず午前中の一般外来を受診していただき、外来担当医とご相談ください。

 聴覚障害の早期発見・早期治療を行うため、産科・耳鼻科・検査科と連携し、当院で出生した全新生児を対象にした新生児聴覚検査スクリーニングを従来から行っていますが、今年度から東京都では費用助成が始まりました。

 初期臨床研修については、2010年度から一般プログラムコースとは別に小児医療プログラムコースの研修医を毎年2名ずつ採用しており、院内および国立成育医療研究センターで研修しています。

 後期臨床研修については、当科は新専門医制度小児科領域での基幹施設となっています。

 

診療の特徴

 2019年10月1日現在、込山 修 医長のもと、8名の医員と3名のレジデント(専攻医)の体制で診療をしており、その他に4名の非常勤医師が外来診療にあたっています。各医師が小児科一般の診療のほか、それぞれの専門領域の診療も行っています(スタッフ紹介欄参照)。大都市にある大規模な公的病院の小児科として、地域の住民や医療機関から信頼される地域医療の中心的施設となることを目標に日常の診療に取り組んでいます。地域の小児科開業の先生方からの紹介の入院患者も多く、退院後はかかりつけの先生に引き続き診療をお願いするように心がけています。小児に多い感染症による疾患のほか、循環器疾患、血液疾患、腎疾患、内分泌・代謝疾患、アレルギー疾患、神経疾患、精神・心理の疾患等の幅広い領域の患者に対して、当科での診療はもとより慶應義塾大学病院や成育医療研究センターとの連携を密にして、より専門的で最新の医療を提供できる体制を整えています。

 周産期医療では、小児科医・産科医・病棟看護師及び医療福祉相談室のソーシャルワーカーと毎週カンファレンスを行い、医療面だけでなく社会的側面にも対応しています。平成18年度からNICU(新生児特別集中治療施設)3床の認定を取得しており、2008年3月からは東京都の周産期連携病院(産科)として周産期ネットワークによる妊婦の救急搬送を受け入れています。2015年9月からは6床のNICUの後方病床を稼働させています。今後も新生児医療をさらに充実させていきたいと考えています。

 臨床遺伝センターには小児科も参画しており、担当の山澤一樹医師は臨床遺伝センターの所属で、小児科併任となります。従来から染色体異常や遺伝性疾患が疑われる場合には染色体検査などを行ってきましたが、さらに遺伝カウンセリングを含めたよりきめ細かい診療を行っています。また、当院が「臨床遺伝専門医」の研修施設になりました。これにより、基本領域の専門医資格を取得している医師は、院内の3年間の研修で臨床遺伝専門医資格を取得することが可能になりました。遺伝診療や研修についての詳細は東京医療センターホームページの臨床遺伝センターの項を参照していただくか、小児科にお問い合わせください。

 小児科は医師の初期臨床研修制度の必修診療科であるため、臨床研修病院でもある当院では常時1〜3名の初期臨床研修医がローテートしており、新生児や小児の診療を行う上で必要な知識と技術が習得できるよう、日常の診療やカンファレンス、成育医療研究センターでの研修等によりきめ細かい指導を行っています。

 後期臨床研修に対しては、従来から日本小児科学会研修支援施設として認定されていましたが、新専門医制度でも研修基幹施設として専門医取得を目標に専門医を育成していきます。当院を基幹施設、国立成育医療研究センターと東京都立小児医療総合センターを連携施設とした専門医研修施設群を構成しています。

 研究・学会活動に関しては、国立病院機構ネットワーク研究の成育医療や感染症、感覚器の分野での共同研究、慶應義塾大学小児科や東京都立小児総合医療センターとの多施設共同臨床研究を行っています。また、各分野の国内外の学会における発表、学会誌・学術誌への論文投稿、医師会での講演、新薬・ワクチン等の臨床試験への参加を通じて、積極的な活動を展開しています。

 当科の基本方針は、「常に患者さんや家族の立場を尊重し、最新かつ高度な医療を優しく明るく誠実に提供する」ことであり、その上で臨床、教育、研究がバランス良く行えるように努力しています。

 

将来目指していること

 近年の少子化傾向に伴い小児科が取り扱う患者数は減少傾向にあり、小児科・産科の廃止や小児救急医療の崩壊が社会問題になっています。一方では社会環境の変化によるこころの問題、周産期医療の進歩による病的新生児の増加、より専門的な救急医療の必要性、病気に関与する遺伝子の解明など、小児医療は多様化・複雑化しており、医療の内容もより高度で専門的なものを要求されるようになってきています。このような時代の流れに対応しながら、救急医療、周産期医療、専門領域の先進医療をはじめとする病院小児科に求められている役割を少しでも果たしていくことが出来るように努力していきたいと考えています。

 また、東京医療センターは目黒・世田谷・渋谷地区の二次医療圏における地域支援病院であり、当科も地域小児医療の中心的施設としての役割を果たすよう近隣の病院・診療所との連携を強化・充実していきます。

 

週間スケジュール

 入院患者は医員・レジデント・研修医の3名が担当医となり診療に当たりますが、小児科全体としてのチーム医療を推進しており、毎日朝、夕2回のカンファレンスを行って入院患者の状態を把握し、診療方針を全員で検討して決定しています。当院で生まれた新生児全員に対して生後24時間以内と退院前(生後4日目)にそれぞれ小児科医が診察を行い、新生児疾患の早期発見に努めています。るほか、リスクの高い分娩には小児科医が立ち会い、出生直後の異常に迅速に対応できるようにしています。また、産科医、病棟看護師、ソーシャルワーカーと毎週周産期カンファレンスを行っており、ハイリスク妊娠や社会的問題のある妊婦の情報共有を分娩前から図っています。また、NICU退院患者を中心に育児指導を目的とした母子育児支援入院を行っています。

 一般外来は月曜から金曜の午前中に3名の医師が交替で担当しています(外来診療担当医表を参照下さい)。午後は予約制で診療を行っています。毎週火・水・木曜に乳幼児健診・予防接種を、慢性疾患外来として各医師がそれぞれの専門分野を含めた慢性疾患患者や長期フォローアップ患者の診療を行っています。 また、非常勤の長谷川先生の内分泌代謝外来を月1回金曜日午前に、有馬先生の慢性・神経外来を毎週金曜日の午後に、香取医師の精神保健分野での慢性外来を月1回木曜日午後にそれぞれ予約制で行っています。

 午後の小児科外来は急性感染症ではない患者の診療となる関係上、急患や紹介患者については小児科担当医が救急外来で診療していますのでご了承ください。

 早産児や心疾患を持った新生児・乳児を対象に、秋から春にかけて第1・2・4金曜日の午後に「シナジス外来」を新設し、冬季の小児呼吸器感染症を引き起こす代表的なウイルスであるRSウイルス感染予防に力を入れています。詳細は小児科外来にお問い合わせください。

 

外来診療担当医表

小児科 外来棟2階

 

診療実績

 最近の入院患者数は、一般小児、新生児を合わせて年間1000名を超えており、1日平均にすると15〜25名となります。地域の先生方との病診連携を密にするように心がけており、全体の紹介率は70%前後であり、一般小児入院患者の多くは他院からの紹介患者です。外来患者数は1日平均で60〜70名で、新患率は30〜40%です。診療している疾患の内容は多岐にわたっています。初期研修医は小児科領域では重要とされる日常よくみられる疾患を研修期間中に多く経験して小児診療の基本を習得し、その後の診療に生かすことができると考えています。

入院患者の主要疾患

 最近の一般小児および新生児入院患者のうち主要な疾患の数を表1、2に示しました。肺炎・気管支炎・胃腸炎などの急性感染症、喘息、けいれんなどが上位を占めています。検査入院・育児支援入院、新生児の在胎週数・出生児体重別人数および呼吸管理例を別項で掲載しています。

  

施設認定

新専門医制度小児科領域基幹施設

新生児特別集中治療施設(NICU)

東京都周産期連携病院

臨床遺伝医研修施設

 

スタッフ紹介

氏名 職名 専門医等 専門領域
込山 修
医療総合支援部長
小児科医長

日本小児科学会専門医
日本体育協会公認スポーツドクター

小児循環器
小児スポーツ医学
小児科一般

藤田 尚代 医員

日本小児科学会専門医

小児腎臓

小児科一般

山澤 一樹

臨床遺伝センター医員

日本小児科学会専門医

日本人類遺伝学会

 臨床遺伝専門医・指導医

臨床遺伝学

小児科一般

三春 晶嗣 医員

日本小児科学会専門医

日本血液学会血液専門医

小児血液

小児科一般

鈴木 絵理 医員

日本小児科学会専門医

内分泌代謝科(小児科)専門医

小児内分泌

小児科一般

佐藤 利永子 医員 日本小児科学会専門医

小児神経

小児科一般

旗生 なおみ 医員 日本小児科学会専門医

小児内分泌

小児科一般

前田 直則 医員 日本小児科学会専門医

小児感染症

小児科一般

影山 智佳 医員   小児科一般
橋本 伸弘 レジデント   小児科一般
坂野 沙里 レジデント   小児科一般
磯部 あいこ レジデント   小児科一般
長谷川 奉延 非常勤 慶應義塾大学小児科学教授 内分泌代謝
清水 千鶴 非常勤 日本小児科学会認定医 小児科一般
有馬 ふじ代 非常勤

日本小児科学会専門医

小児神経

香取 奈穂 非常勤 日本小児科学会専門医  小児精神保健

 

 

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