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リウマチ膠原病内科

 

〜〜〜膠原病内科は初診外来を予約制とさせて頂きます〜〜〜

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診療の内容・特徴

当科の概要

 当科は1980年に専門内科のひとつとして創設され、以後、目黒区や世田谷区などの城南地区を中心としてリウマチ・膠原病診療を担ってきました。診療する主な疾患は、関節リウマチや脊椎関節炎をはじめとする関節炎疾患や、全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群などの全身性自己免疫疾患、血管炎症候群など、膠原病を全般的に診療しています(後述の「当科で診療する主な疾患」参照)。

 

各専門科・他職種との協力体制による総合的な診療

 関節リウマチや膠原病では体の様々な部分に影響が出ることがあります。たとえば、関節リウマチでは約3割程度の方に間質性肺疾患を合併すると報告されており、また全身性エリテマトーデスや強皮症などに代表される国の難病に指定されることの多い他の膠原病では呼吸器、腎臓、消化器、神経、循環器、皮膚、眼など様々な臓器が障害されることがあります。それゆえ、各々の専門知識や技術が必要になりますが、必要に応じて各専門科と協力し診療を行っています。さらに、関節リウマチで手術適応の場合は当院整形外科で、またリハビリが必要な場合は当院リハビリテーション科において診療を受けることができます。そして、栄養士による栄養相談や、相談支援センターでの医療ソーシャルワーカーによる無料相談も行っており、総合的な診療が可能です。

 

生物学的製剤による治療

 近年、関節リウマチの治療において、炎症に関与する物質をピンポイントに抑える生物学的製剤などの分子標的薬の登場により「ステロイドや非ステロイド性抗炎症薬中心の治療」からそれらが不要の治療へ画期的な進歩がもたらされました。現在、本邦において保険適応のある関節リウマチ、関節症性乾癬、強直性脊椎炎、ベーチェット病、若年性特発性関節炎、全身性エリテマトーデス、血管炎などに対する生物学的製剤はすべて使用可能であり、安全性に細心の注意を払いながら、実際に大勢の方々に処方し積極的に診療を行っています。

 生物学的製剤は高い有効性がある反面、副作用として従来の抗リウマチ薬(DMARD)と比べ、約2倍の2-4%程度の方に入院を要するような感染症が発症すると報告されております。導入前には必ず結核や肝炎などの感染症のチェックや肺などの臓器の評価を行い、必要であれば結核やニューモシスチス肺炎に対する感染症治療薬[イソニアジド(イスコチン®)、ST合剤(バクタ®)など]や肝炎治療薬を使用しながら生物学的製剤を使用します。導入後も感染症などの有害事象に留意しながら診療をしています。

 生物学的製剤の点滴は、専門の看護師と薬剤師が常駐する通院治療センターにおいて、リラックスして頂けるよう配慮した環境で実施しています。

 

   現在当科で使用している主な生物学的製剤の一覧

一般名

(商品名)

作用 投与方法 標準投与間隔

MTX

併用

発売年

インフリキシマブ

(レミケード®)

TNF阻害

点滴静注

(2時間)

1〜2回目は2週

2〜3回目は4週

3回目以降は8週毎

必須 2003年

エタネルセプト

(エンブレル®)

TNF阻害

皮下注射

1週に1〜2回

併用で

高効果

2005年

アダリムマブ

(ヒュミラ®)

TNF阻害

皮下注射

2週毎

併用で

高効果

2008年

ゴリムマブ

(シンポニー®)

TNF阻害

皮下注射

4週毎

併用で

高効果

2011年

セルトリズマブ ペゴル

(シムジア®)

TNF阻害

皮下注射

2週もしくは4週毎

併用で

高効果

2013年

トシリズマブ

(アクテムラ®)

IL-6阻害

点滴静注(1時間)

もしくは皮下注射

点滴静注は4週毎

皮下注射は2週毎

併用可 2008年

サリルマブ

(ケブザラ®)

IL-6阻害 皮下注射 2週毎 併用可 2018年

アバタセプト

(オレンシア®)

T細胞

共刺激阻害

点滴静注(30分)

もしくは皮下注射

点滴静注は1〜2回目は2週毎、3回目以降は4週毎

皮下注射は1週毎

併用可 2010年

トファシチニブ

(ゼルヤンツ®)

JAK阻害 経口薬(錠剤) 毎日内服 併用のほうが望ましい 2013年

バリシチニブ

(オルミエント®)

JAK阻害 経口薬(錠剤) 毎日内服 併用のほうが望ましい 2017年

ウステキヌマブ

(ステラーラ®)

※関節症性乾癬に

IL-12/IL-23阻害 皮下注射

1〜2回目は4週

2回目以降は12週毎

併用可 2011年

セクキヌマブ

(コセンティクス®)

※関節症性乾癬、強直脊椎炎に

IL-17A阻害 皮下注射

1〜5回目は1週

5回目以降は4週毎

併用可 2016年

ベリムマブ

(ベンリスタ®)

※全身性エリテマトーデスに

BLyS阻害

点滴静注(1時間)

もしくは皮下注射

点滴静注は1〜2回目は2週毎、3回目以降は4週毎

皮下注射は1週毎

併用可 2017年

 

※生物学的製剤の費用は、製剤の種類や,体重によって変わりますが、3割負担で1月あたり約2〜9万円です。加入する保険組合により自己負担額の上限が設定されている場合や、高額療養費制度、70歳以上ではこの額よりも軽減される場合があります。詳しくは主治医もしくは当院相談支援センターにご相談ください。

 

 

 通院治療センターではフルフラット可能な電動リクライニングシート(TV付き)で点滴を行います。

 

当院で実施可能な主な検査一覧

血液検査・尿検査

呼吸機能検査

レントゲン

超音波(頸部・頸動脈・心臓・腹部・四肢血管・関節)

CTスキャン

MRI

PET-CT(※当科疾患では原則自費となります)

ガリウム(Ga)シンチグラフィー

骨シンチグラフィー

唾液線機能シンチグラフィー

脳血流シンチグラフィー(SPECT)

上部・下部消化管内視鏡

カプセル内視鏡

CT大腸造影検査

血管造影検査

骨密度検査(DXA)

脈波伝導速度検査(PWV/ABI)

脳波

筋電図

嚥下内視鏡検査

嚥下造影検査

気管支鏡

 など

 

地域連携

 膠原病は、早期診断および早期治療により重症化させないことが大切です。患者さんは初発時には、まず開業の先生方を受診されてから当科へご紹介頂くことが多いため、必要時にスムーズに当科へご紹介頂いて早期治療を行えるようなシステムづくりを行っています。また、関節リウマチの新しい治療薬である生物学的製剤などの投与目的のみでのご紹介も受け入れる体制を構築しています。

 一方、膠原病患者さんは長期にわたって全身管理を要することも多く、血圧や感冒などの日頃の健康管理に関して、地域の開業の先生方にお世話になることも多いため、情報のやりとりが円滑に行えるよう目黒区や世田谷区を中心とした地域医療との連携の充実を目指しています。

 

他施設との交流

当科では定期的に他の医療施設との勉強会や研究会などを通じて疾患知識・診療技術の向上や地域医療連携の強化を図っております。また、毎年、国内の学会のみならず欧州や米国などの国際学会にも積極的に参加し発表を行うなど、世界の最先端の知見を日々の診療に還元すべく励んでいます。

 

定期的な交流のある主な施設

慶應義塾大学病院

東邦大学大橋病院

厚生中央病院

東京共済病院

駒沢病院

国家公務員共済組合医連合会 三宿病院

駒沢 風の診療所

 

 

診療実績

   

 

 

疾患に関する情報提供

当科で診療する主な疾患

関節リウマチ(RA) 悪性関節リウマチ(MRA) フェルティ症候群 カプラン症候群 若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ・JIA)

成人スティル病(成人発症スティル病・ASD)

全身性エリテマトーデス(SLE)

強皮症(全身性硬化症・SSc)

多発性筋炎・皮膚筋炎(PM/DM)

シェーグレン症候群(SS)

混合性結合組織病(MCTD)

結節性多発動脈炎(PAN)多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症・GPA)

顕微鏡的多発血管炎(MPA)
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(アレルギー性肉芽腫性血管炎・Churg-Strauss症候群・EGPA)過敏性血管炎
高安動脈炎(TA)巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎・GCA)

リウマチ熱(RF)

リウマチ性多発筋痛症(PMR)

RS3PE症候群

抗リン脂質抗体症候群(APS)

ベーチェット病(BD)

再発性多発軟骨炎(RP)

強直性脊椎炎(AS)
反応性関節炎(ReA)乾癬性関節炎(PsA)
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)に伴う関節炎SAPHO症候群

自己炎症性症候群

サルコイドーシス

痛風・偽痛風

骨粗鬆症

その他

 

このような膠原病に含まれる病気にはいくつかの共通性があり、特徴がみられます。

 

(1) 症状として発熱、疲れやすい、関節痛、筋肉痛、こわばりなどがみられ、これらは全身性の炎症によって生じます。骨・関節や筋肉に痛みとこわばりがある場合には、リウマチ性疾患という範疇に含まれます。
(2) 全身の結合組織が侵され多数の臓器が障害されます。結合組織が侵される病気は、膠原病以外にもたくさんあり、これらは結合組織疾患という範疇に含まれます。
(3) 免疫の異常がみられます。免疫の異常では、自己の成分に対して異常な免疫反応が生じているのではないかと考えられています。これは自己免疫と呼ばれていますが、これによって生じる病気は自己免疫疾患という範疇に含まれます。
(4) かかりやすい体質は受け継がれることがありますが、はっきりとした遺伝性はありません。従って、遺伝病ではありません。
(5) 他の人にうつる伝染病ではありません。
(6) 悪性腫瘍(癌)ではありません。
(7) リウマチ熱以外は明らかな細菌によって起こる病気ではありませんので、抗生物質は効きません。
(8) 副腎皮質ステロイド(ステロイドホルモン)が効くことが多い。

 

  このように、膠原病に含まれる病気にはいくつかの共通性がみられますが、一つ一つは独立した病気で、それぞれ特徴的な症状があり、治療法も違います。

 

外来診療担当医表 

膠原病内科 外来棟2階

 

 

スタッフ紹介

         

氏名 職名 認定医等 専門領域
岡野 裕

医長

日本リウマチ学会認定リウマチ指導医・専門医

日本内科学会認定総合内科専門医

リウマチ・膠原病全般

生物製剤治療

林 侑太朗 医員

内科認定医

膠原病全般

牛窪 真理 医員

日本リウマチ学会認定リウマチ専門医

日本内科学会認定内科医

リウマチ・膠原病全般

生物製剤治療  

片山 充哉

医員

(併任)

日本内科学会

日本感染症学会

ACP American college of physician

IDSA infectious disease society of America

リウマチ・膠原病全般

小西 美沙子 レジデント 内科認定医

膠原病

大島 久二

院長

日本リウマチ学会認定リウマチ指導医・専門医

日本内科学会認定総合内科専門医

リウマチ・膠原病全般

ステロイド治療

生物製剤治療

秋谷 久美子 非常勤

日本リウマチ学会認定リウマチ専門医

日本内科学会認定内科医

リウマチ・膠原病全般

シェーグレン症候群

生物製剤治療

東條 毅

非常勤

(名誉院長)

  リウマチ・膠原病全般
泉 啓介 非常勤

日本リウマチ学会認定リウマチ指導医・専門医

日本内科学会認定総合内科専門医・認定内科医

日本アレルギー学会専門医

リウマチ・膠原病全般

関節リウマチ

生物製剤治療

稲毛 純 非常勤  

 

 

初めて受診される方へ

当院ホームページ「外来受診のご案内」をご覧下さい。

 

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