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泌尿器科

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診療の特徴

診療は先天奇形、男性不妊腎移植を除いた泌尿器科全般の行っております。

前立腺肥大症、尿路結石、副腎腫瘍、また女性の骨盤内臓器脱や尿失禁などにも積極的に取り組んでいます。

悪性疾患では、前立腺がん、腎がん、尿路上皮がん(腎盂がん、尿管がん、膀胱がん)、精巣がんに対し、手術、放射線治療、化学療法、免疫療法など個々の病状、年齢や家庭環境、患者様ご本人の希望に沿った治療方針で取り組んでいます。

 

前立腺がんの治療について

当院は前立腺がん治療において全国屈指の症例数を誇っています。

治療方法を決定するために必要な診断はCT、MRI、骨シンチグラフィー、PET-CTなどを用いて慎重に行い、その後、各病期(ステージ)、年齢、個々の希望に応じて治療を進めます。

小線源療法、前立腺全摘術(ロボット使用)、外照射療法(IMRT)、ホルモン療法、などを行っており、それぞれ必要に応じて併用して実地しています。

特に小線源療法においては国内随一の経験と実績を誇っており、平成31年3月までに3518例の治療を経験しており、全国から多くの方がこの治療を希望して来院されています。

 

小線源療法3500例を超える経験から

2003年に国内初のヨウ素125シード線源永久挿入による小線源療法を当院で実施し、その後15年間で3500例を越す症例を経験致しました。

重篤な合併症も見られておらず、この治療の高い有効性と安全性が確認されております。

治療は通常4日間の入院で終了し、前立腺がんのほかの治療に比べて短期間で済みます。

治療後に尿が出にくかったり、尿が近くなったりなどの症状は一時的にみられることがありますが、日常生活を大きく害することは通常ありません。

また、この治療では性機能の温存率が高く、国内外の報告では治療後に機能が保たれる割合は60〜70%とされていて、前立腺がん治療の中においては良好なものになっています。

このようにシード線源を用いた小線源療法は治療に要する時間が短く、合併症も少なく、生活の質もよく維持され、その上治療効果も高い治療法だと認識されていて、日本でも早期前立腺がん治療のひとつとして確立したものとなっています。

これまでに国内118の施設でこの治療が実施され、2018年末に43,000例を越す治療がなされています。

 

当院での15年を超える経験から長期のデータが得られており、アメリカの一流施設に匹敵するか、あるいはそれ以上の成績が示されています。

小線源療法が国内で開始された当初は、この治療はPSAおよびグリソンスコアが低い低リスクや中間リスク症例のみが治療対象と考えられていましたが、長期のデータでは高リスク症例においても良好な成績が得られており、小線源療法が高リスク症例においても有効な治療法であることがわかってきました。

以下に当院で小線源療法を実施した症例のうち治療後5年以上が経過した2,680例の成績を示します。

リスクが高くなるにつれて再発率は高くなっていますが、それでも高リスクを含め全てのリスクにおいてかなり良好な成績が得られています。

当院では低リスクは小線源療法単独で、中間リスクはグリソンスコアや生検の陽性率によって小線源療法単独や外照射の併用で、高リスクは小線源療法、外照射および6ヶ月間のホルモン療法の併用で治療を行っています。

 

リスク分類(T3以下でN0M0の転移がない症例に限る) 

 低リスク:PSA≦10ng/mlおよびグリソンスコア6以下およびT1/T2  

 中間リスク:低リスク、高リスク以外 

 高リスク:PSA>20ng/mlもしくはグリソンスコア8以上もしくはT3

 

 

 

精度の高い手術を目指して、手術支援ロボットdaVinciの導入

 平成24年4月から前立腺がんに対するロボット支援下根治的前立腺全摘除術(RARP)が保険適応になりました。現在日本では200台以上の手術ロボット(daVinci;ダ・ヴィンチ)がすでに導入されています。米国では前立腺がんの手術の95%以上がRARPで行われています。当院でも平成25年10月にダ・ヴィンチを導入しました。ダ・ヴィンチでの前立腺手術が可能になったことで、当院での手術が一段と飛躍したことは勿論として、小線源治療に加えて患者様の治療の選択肢が拡がることになりました。ロボット手術の長所としては、傷が小さいため社会復帰が早い、術中の出血量が極めて少ない、術後の尿失禁の回復が早い、勃起能の温存率が高いなどが挙げられます。またロボット手術チームには、他院ですでに多くの手術を経験した医師が加わっているため、技術的には日本でトップレベルの手術が可能です。ダ・ヴィンチの導入で当院での前立腺がん治療が更に充実しました。

 

当院のRARP初期5年間の治療成績

 ダ・ヴィンチによるRARPの特徴は、―冀羹亰賣未両なさ、△んを取りきる能力の高さ、K峙神経の温存率の高さ、そ儻紊亮匆馼帰までの短さ、ソ儻紊稜⊆唆悗料甦回復が主にあげられます。当院では腹部手術歴のある方や前立腺体積の大きい方にも、RARPを施行しております。加えて最近では、小線源治療、外照射治療、重粒子線治療を含めた放射線治療後の前立腺内再発がんに対しても、RARPによる救済手術を積極的に行っています。当院にダ・ヴィンチが導入されて5年が経過しますが、今までに398例の治療を実施しています。そのうち初期250例の治療結果を次に示します。

術中出血に対して自己血以外の輸血施行例:0例

  緊急開腹手術への移行例:0例

  他臓器損傷:0例

pT2の断端陽性率:0%

片側勃起神経温存による勃起能温存率:73%

  両側勃起神経温存による勃起能温存率:91%

 (勃起能については問診で確認)

術後の平均在院日数:8.25±0.22日

術後3ヵ月時点での尿失禁率:13%

 (パッド一日使用枚数が2枚以上)

’,房┐垢茲Δ謀科のRARPは極めて安全に施行されています。△pT2とは術後の病理組織検査で前立腺内限局がんであった場合のことをいいます。この前立腺内限局がんを完全に取り切れていれば切除断端は陰性という事になります。当院のpT2における断端陽性率の低さは国内外でもトップレベルです。また、同様にの勃起神経温存率も諸家の報告によると片側温存で40%前後、両側温存で55%前後ですが、当院の成績は世界的にもトップレベルです。術後の平均在院日数についてもばらつきはほとんどなく、術後の合併症などにより退院が大幅に遅れることがめったにないことであることを示しています。術後の尿漏れを懸念される方も多いと思いますが、当院における術後3ヵ月の時点での尿失禁率は13%、6ヵ月後では4%です。ほとんどの方が術後6ヵ月以内には尿禁制が保たれるようになっています。

 

当院におけるRARPの特徴

 一般的には膀胱と前立腺の切離(膀胱前立腺離断)は正中離断方が選択されますが、当院では膀胱前立腺離断を施行する際には、膀胱頸部温存を確実に施行するための側方アプローチ方で行っております。側方アプローチ方は技術的には難易度が高く、国内外を通じても施行できる施設は少ないのが現状です。この側方アプローチ方により当院のRARPでは、前立腺が大きい方、あるいは中葉肥大のある方の一部を除いて、膀胱頸部の縫縮や修復は行わずに手術が実施されています。この側方アプローチ方が尿失禁が早く治る大きな要因だと考えています。

 勃起神経温存に関しては、前立腺側方からの神経温存切開線で施行せず、高位からの神経温存を心がけています。これにより勃起神経血管束を幅広く広範囲に温存することが可能となり、術後の勃起能が高率に保たれるようになります。高位からの勃起神経温存はpT2における断端陽性率をあげる原因にもなると言われていますが、現在までのデータでは、当院での手術では断端陽性率上昇の原因になっていません。

 

当院泌尿器科での今後のダ・ヴィンチ手術

 当科では日本ロボット外科学会認定医が複数名在籍し、認定医在籍数では日本でも屈指の施設です。現在泌尿器科領域においてロボット支援手術が保険収載されているものは前立腺がんのRARP、腎がんでの腎部分切除(PAPN)、膀胱全摘があります。今後はRARPやPAPNだけではなく、膀胱全摘術、それに保険外として腎盂尿管移行部狭窄症に対する腎盂形成術などを含め、様々な術式に対してロボット支援下手術が施行できるようにしていきたいと考えています。

 

当科が将来目指していること

前立腺がんに対する最先端の診断、治療設備を備えた前立腺がん総合医療センターを院内に併設し、国内で施行可能なあらゆる治療を実施し、全ての前立腺がん患者のニーズに応じた治療を行えるようにしたいと考えています。

 

主な手術件数

手 術

(平成年度)

21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度
経尿道的前立腺切除 32 42 38 28 37 45 38 32 30 21
経尿道的膀胱腫瘍切除 109 115 100 88 110 119 127 112 131 143
腎摘出術(含腹腔鏡・ロボット) 37 57 40 29 33 41 43 45 40 47
膀胱全摘術 13 9 12 4 12 13 11 10 11 16
前立腺全摘術(ロボット) 31 18 11 13 29 70 69 72 88 94
内視鏡的砕石術 33 41 37 46 26 27 47 35 26 42
精巣、陰嚢、陰茎手術 19 8 23 23 19 12 23 19 26 12
尿道手術 - 3 10 13 7 13 6 6 2 5
尿失禁、子宮脱手術 - 11 16 16 23 34 18 12 9 4
副腎摘出術(含腹腔鏡) 3 3 2 3 3 2 2 3 2 1
体外衝撃波結石破砕術 49 55 46 84 52 36 25 46 26 37
小線源療法(ヨウ素125) 190 232 258 222 208 220 272 271 238 249

 

 

ヨウ素125シード線源永久挿入による前立腺癌小線源療法の治療案内

小線源治療案内をみる(第17版)

 

スタッフ紹介

氏名 職名 認定医等 専門領域
斉藤 史郎 医長

日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医

泌尿器腹腔鏡技術認定医

前立腺癌診断・治療
尿路悪性腫瘍治療
西山 徹 医員 日本泌尿器科学会専門医・指導医 泌尿器科領域疾患一般
神経因性膀胱、尿失禁 
小津 兆一郎 医員

日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医

RARP指導医

日本ロボット外科学会国際A級認定医

泌尿器科領域疾患一般
ロボット支援手術 
矢木 康人 医員

日本泌尿器科学会専門医・指導医

日本がん治療認定医

泌尿器科領域疾患一般 
服部 盛也 医員

日本泌尿器科学会専門医
日本がん治療認定医

泌尿器腹腔鏡技術認定医

泌尿器科領域疾患一般
腹腔鏡ロボット支援手術 
石岡 桂 医員 日本泌尿器科学会専門医 泌尿器科領域疾患一般
中村 憲 医員

日本泌尿器科学会専門医

泌尿器科領域疾患一般 
小澤 佑 レジデント

 

泌尿器科領域疾患一般 
小池 慎 レジデント

 

泌尿器科領域疾患一般
横井 那哉 レジデント

 

泌尿器科領域疾患一般
飯ヶ谷 知彦 非常勤 日本泌尿器科学会専門医・指導医 泌尿器科領域疾患一般 
矢澤 聰 非常勤 日本泌尿器科学会専門医・指導医 泌尿器科領域疾患一般 
在宅医療
古平 喜一郎 非常勤

日本泌尿器科学会専門医・指導医

日本がん治療認定医

泌尿器腹腔鏡技術認定医

泌尿器科領域疾患一般 
香野 友帆 非常勤 日本泌尿器科学会専門医  泌尿器科領域疾患一般 
婦人泌尿器科疾患 

 

 

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