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第20回 平成21年10月5日(月) 一般来場者数 142名

第20回 市民公開講座 講演概要

若い女性にも聞いて欲しい乳がんの話 UP TO DATE

 

 日本人女性の20人に1人が乳癌を発症します。女性の癌罹患率では第1位であり、死亡率も増加の一途を辿っていますが、欧米では死亡率は減少に転じています。わが国の乳癌検診の受診率は対象者の20%程度に過ぎず、欧米では70%以上にも達しています。 わが国の乳癌検診の精度はマンモグラフィー導入によって非常に良くなってきました。精度管理委員会が中心になり、技師や医師、更に撮影装置にまで厳格な精度管理を行っており、検診で発見される乳癌の大半は予後の良好な早期癌です。 従って、マンモグラフィーを中心とした乳癌検診を推進し、早期発見・早期治療を行う必要性が広く認識されるべきと考えます。

  乳癌の外科治療は切除範囲を縮小する傾向にあり、照射を併用することで安全な乳房温存手術が増えてきました。化学療法を先行して腫瘍を縮小させて手術を実施することで、更に温存の可能性が高くなっています。 センチネルリンパ節生検で転移陰性を確認できれば、リンパ節廓清を省略する治療も広く行われています。

 薬物治療に関しては、ホルモンレセプターとHER2蛋白を指標として、薬剤の効果予測が正確に出来る点で、非常に合理的な診療指針が確立しています。予後因子で術後の再発リスクを予測し、効果予測因子から最適な治療薬剤が選択出来ます。 アロマターゼ阻害剤による内分泌治療やトラスツズマブによる分子標的治療は、既存の標準治療を凌駕する結果を示して、新たな標準治療になってきました。

 癌対策基本法では、癌医療の均てん化促進が謳われており、がん診療拠点病院を中心とした地域連携の推進が求められています。東京医療センターは東京都認定がん診療病院であり、地域での癌診療の中核病院になります。 現在も手術後の乳癌患者さんを対象に、乳癌地域連携パスを整備して、運用しています。 今後も、積極的に地域連携を強化する事で、患者さんの負担を軽減するとともに、地域での乳癌診療レベルの向上に努めたいと考えております。

 より一層のご支援を賜ります様にお願い申し上げます。

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