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第17回 平成20年9月30日(火) 一般来場者数 151名

第17回 市民公開講座 講演概要

しのびよる大腸がん
—早期発見は手軽な検査から—

 

 近年、大腸がんによる死亡者が増加しています。進行した大腸がんは恐ろしい病気ですが、早期発見すれば100%近くの患者さんを治癒させることができます。一人ひとりの方が大腸がんについて理解を深め、検診を受けていただくことが重要です。
 大腸がんは、がん細胞として発生すると考えられています。がん細胞は増殖してその数を増加させ、早期がんから進行がんへと進行していきます。この過程のどこかで、発生した大腸から他の臓器へと転移がおきます。進行した大腸がんは腸閉塞などの原因となりますし、転移した大腸がんは肝不全や呼吸不全などをひきおこします。しかし、早期がんの時から転移を起こすことは稀ですし、早期がんで腸閉塞などをおこすことはほとんどありません。したがって、早期がんとして大腸がんを発見すれば、命にかかわる可能性は低くなります。一方、発生したばかりのがん細胞を見つけ出す検査はありませんが、ほとんどの早期がんは現在の医学でも見つけだすことが可能となっています。
 大腸がんの検診に広く用いられている検査は、便の潜血反応です。大腸がんは腸管の内側から発生するため、ほとんどの大腸がん患者さんの便中には血液が混じります。この出血は肉眼でわかる場合もありますが、多くの早期がんでは肉眼で気がつきません。そこで、免疫反応を用いて検出します。体に与える負担がないため、たいへん簡便な検査なのですが、すべての便潜血陽性者が病気とは限りません。便潜血陽性の方は、内視鏡検査や注腸検査を受けていただくことになります。
 その他の検査としては、CTスキャン、腹部超音波、腹部MRI、腫瘍マーカー(採血検査)、PET-CTなどがあります。しかし、これらの検査によって早期大腸がんを発見する可能性はほとんどありません。これを機会に大腸がん検診を受けていただきたいと思います。

 

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