HOME  >  病院をご利用の皆様へ  >  院内教室・講習会のご案内  >  市民公開講座  >  第15回平成19年12月5日(水) 一般来場者数147名

第15回平成19年12月5日(水) 一般来場者数147名

第15回 市民公開講座 講演概要

起きた後にこわばる? ふしぶしが腫れる?
—リウマチってどんな病気?—

 

 「体がこわばる」というのはどのような症状でしょうか。この「こわばり」は、関節リウマチで起こる症状とされています。実際には、特に朝方、数時間にわたって関節が痛いだけでなく体全体が痛くて固い感じとなり、うまく動けないという症状です。

 関節リウマチでは、この「朝のこわばり」だけでなく、手の関節を中心にいろいろな関節が腫れて痛み、それが1ヶ月以上にわたって持続する症状が現れます。これらの症状に加えて、血液検査でリウマトイド因子、炎症の反応が陽性となり、総合的に診断ができます。しかし、一見同じように関節が腫れて痛んでも、関節リウマチではなくその他の病気のこともあり、病院での診断を受ける必要があるでしょう。

 

 「どうも関節リウマチらしいですね」とお話しすると、「それではもうなおらないのでしょうか」とご質問を受ける事がよくあります。確かに、関節リウマチと診断された方で、治療を受けなくてもよいようになる方は多くはありません。しかし、この数年はとても有効な治療薬が出てきており、治療をすればほとんど症状がなくなる、という方は増えてきています。治療を続ける必要がある、という点では、高血圧や糖尿病でも同じであり、関節リウマチはもはや不治の病ではなくなってきていますので、的確な治療を早期に受ける事が大切といえます。

 

 最近の関節リウマチの治療は、有効な飲み薬と注射薬により大きく進歩しました。特に注射薬は「生物学的製剤」と呼ばれ、この10年間の医学の進歩でも最も大きなものの1つに挙げられています。この「生物学的製剤」には、現在我が国では「レミケード」と「エンブレル」という2つの注射薬が使われています。どちらも関節リウマチの痛みに大変有効であるだけでなく、将来関節が曲がってきてうまく使えなくなるということを防ぐ作用があります。しかし、欠点もあります。それは高価な事と副作用の事です。このうち副作用に関しては、レントゲン検査や血液検査をすることにより、なるべく起こさないように注意したり、起こしても早く発見して大事に至らないように工夫されてきています。

 

 今や関節リウマチはよくする事のできる病気です。どの治療法が最もあっているか、よく主治医の先生と相談して適切な治療を受けるようにしましょう。

このページのTOPへ