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第26回 平成24年5月28日 → 一般来場者数142名

第26回 市民公開講座 講演概要

 肝臓病 −高橋正彦先生− 「沈黙の臓器‐肝臓のあれこれ‐」

 

 平成24年5月28日に「沈黙の臓器―肝臓のあれこれ―」というテーマで市民公開講座を担当致しました。当日は140名を超える方々にご参加いただき、みなさまの肝臓病に対する関心が高いことを実感致しました。近年の肝臓病学の進歩は目覚ましく、診断学、治療学ともに画期的な進歩が見られております。沈黙の臓器―肝臓―は病気であっても自覚症状に乏しく、疾患が複雑であり、肝臓病をお持ちの患者さんたちは知識不足から漠然とした不安を感じている方が大勢いらっしゃいます。疾患の理解により不安が解消されることがありますので、当院消化器内科では5年前から、慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌等の慢性肝疾患をかかえる患者さんを対象に、肝臓病に関する基礎知識やトピックをご提供するための肝臓病教室を定期的に開催しています。参加費は無料で患者さまだけでなく、御家族の参加も可能です。肝臓病教室では毎回肝臓専門医からの50分程度の講義と、看護師、薬剤師、管理栄養士の1人から20分程度の講義を行い、その後患者さんたちからの質問に答える時間を設けています。肝臓専門医からの講義は「慢性肝炎とは:抗ウイルス療法について」「肝臓病の検査について」「肝硬変とその合併症 」「肝臓病と日常生活」の4つのテーマを順番に行っていますが、今回の市民公開講座ではこの4つの講義をまとめてダイジェスト版でお話ししました。「慢性肝炎とは:抗ウイルス療法について」ではB型、C型慢性肝炎を中心に慢性肝炎の病態と肝癌の関係、またテラプレビル、リバビリン併用のインターフェロンや核酸アナログ製剤など近年急速に進歩している最新の治療について治療ガイドラインを含めてお話しました。「肝臓病の検査について」では肝機能、肝癌マーカー、肝炎ウイルス検査項目など肝臓病の多岐にわたる血液検査の内容と、エコー、CTなどの画像検査についてご説明しました。「肝硬変とその合併症 」は肝硬変に認められる身体所見、肝性脳症、また食道静脈瘤、肝癌の具体的な治療についてもお話ししました。最後の「肝臓病と日常生活」では肝臓病患者さんの運動や日常生活の注意点、またBCAA製剤の重要性と夜間分割食(LES)などの食事療法についてご説明しました。当院には現在4人の肝臓専門医が勤務しており、肝臓専門医以外の医師も専門医と緊密な連絡をとって質の高い肝臓病治療を行っています。肝臓病でお困りの方は是非当院での診療をご考慮下さい。

 

                                     消化器科 医長 高橋正彦

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