PET検査

 PET検査(positron emission tomography)

PET検査とは?

   PET検査は18F-FDGという、ごく少量の放射性物質を含んだ「薬」検査用ブドウ糖を静脈に注射します。その後、全身の臓器・組織に集まる様子を撮影して、悪性腫瘍や炎症の有無・範囲などを調べます。がん細胞は、正常細胞に比べて多くのブドウ糖を細胞内に取り込んで消費します。この性質を利用して、ブドウ糖が多く集まる場所をつきとめ、発育の早い「がん」を発見します。

   また、がんのPET検査は全身を一度に撮影するので「がん」の転移や再発の場所を調べるのに大変役立ちます。

 

何が分かるの?

全身の病巣診断(がん・炎症)

治療効果の判定・再発診断

腫瘍の大きさ、場所の特定、転移状況、良・悪性の区別・・・

 

 

PET/CT装置とは?

PET/CT装置はPETとCTが一体型になったもので、一度の撮影でPETとCTの両方の画像が得られます。PET単独の装置に比べてCTの解剖情報をあわせた画像が得られ、より明確に病変部位や範囲が診断できます。  

 

 

検査で使うお薬

   この検査で静脈注射する「薬」は、ブドウ糖に放射性物質を標識したもので18F-FDGといいます。またFDGはPET検査で一般的に使用されている薬であり、現在まで、重篤な副作用の報告はありません。放射能を持つ「薬」ですが、少量の放射線被ばくなので、これによる放射線障害を心配する必要はありません。

 

 

PET検査の保険適応について

2018年4月より、PET検査の保険適応範囲が広がりました。
1.悪性腫瘍(早期胃がんを除く)
 他の検査、画像診断により、病期診断、転移・再発の診断が確定できない患者に使用する。悪性腫瘍の鑑別診断には使用できなくなりました。
2.虚血性心疾患
 虚血性心疾患による心不全患者でバイアビリティ診断が必要とされる患者に使用する。ただし、通常の心筋血流シンチグラフィで判定困難な場合に限る。
※心筋はPETに限ります。PET/CTは保険適用不可です。
3.てんかん
 難治性部分てんかんで外科切除が必要とされる患者に使用する。
4.大型血管炎
 高安動脈炎と巨細胞性動脈炎が保険適用となりました。

 適用の条件は、すでに大型血管炎(高安動脈炎、巨細胞性動脈炎)と診断のついている患者の、病変の局在または活動性の診断です。

 不明熱の鑑別診断や疑い症例での診断目的の検査は適用になりませんのでご注意ください。

 

検査を受けるにあたって

  • ブドウ糖摂取の制限が必要です。
  • 検査5時間前以降の食事、糖分含有の飲料水摂取並びに点滴は避けてください。
  • 糖尿病患者さんで空腹時血糖値200mg/dl以上では原則禁止。
  • 同日の他の検査、診察のある方は周囲への放射線被ばくを抑制するため、PET検査終了後2時間空けてください。
  • 原則として妊婦、授乳中の方の検査出来ません。

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