独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 心血管・不整脈センター

後期研修

循環器内科

令和元年度(2019年度)後期研修医募集について

循環器内科サブスペシャルティコース(重点・混合)として2~3名募集予定
後期研修希望の方は早くに一度見学に来られて下さい。

循環器内科サブスペシャルティコースの特徴
高度急性期の一般病院の特徴を生かし、短期間で他領域の内科症例を多く経験できるとともに、多くの循環器領域の症例、手技を経験できる専門研修プログラムです。そして各自の経験症例数と希望に応じて、他科研修や連携施設研修先の時期と内容をきめ細かく決めることができます。
1年間の連携施設研修は国立病院機構で地域の急性期中核病院である災害医療センター、横浜医療センター、埼玉病院もしくは急性期だけでなく慢性期・地域包括ケア病棟のある宇都宮病院のいずれかで行います。同じ国立病院機構で研修を行なうので身分・待遇に変更なく、安心して研修できます。
循環器内科サブスペシャルティコースの予定プログラムを示します。
東京医療センター循環器内科コース

研修概要とカンファレンス

 循環器内科は卒後3年目から3~5年間の後期(レジデント)研修にも力を入れています。心臓血管外科と心血管・不整脈センター(4階B病棟)のCCU/ICU6床を含めた50床で、スタッフ医師、後期研修医と初期研修医の3層体制で入院診療を行い、Evidenceに基づく医療を正しく提供するように、週1回の医長回診と週1回の新入院カンファレンスで治療内容を確認しています。初期研修医と後期研修医は5~10人程度の入院患者を担当し、平均在院日数は10日以下と短くなっています。
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 カンファレンスとしては、新入院カンファ、カテ前カンファ、心カテカンファ、心エコーカンファと抄読会を行い、クルズス(心不全と心エコー、心電図実例、不整脈とモニターの見方、心筋シンチ読影、心臓カテーテル検査・PCI)も行っています。

 心臓カテーテル検査ではカテ前カンファと心カテカンファを行い、初期研修医はカテ前カンファで症例を提示、検査手順と問題点を述べます。後期研修医は受け持ち症例のカテーテル検査では指導医のもと術者となり、3年間の後期研修で検査手技を十分学び、熟達度に応じて後期研修3年目にはPCIも指導医のもと術者となることが可能です。

 当科は心エコー、心筋シンチ、冠動脈CT、ホルター心電図といった非侵襲的検査も積極的に行っています。心電図や心エコーは最初に習得すべきもので、センター長は心電図、心エコーの研修医向けの本を数多く出版し、研修医の教育に使用しています。後期研修医は受け持ち症例の心エコーを自身で行うことが原則とし、毎日の心エコーカンファで心エコー所見を提示し、後期研修の間に心エコーの検査手技を十分学びます。ホルター心電図と心筋シンチは曜日毎にスタッフ医師と二人一組で判読を担当し、診断能力を養います。

 2008年12月当科スタッフと後期研修医で「循環器疾患診療マスターガイド」(診断と治療社)を執筆し、2013年11月に大幅改訂した「循環器疾患診療実践ガイド」を出版しました。日本循環器学会や米国心臓協会(AHA)のガイドラインを参考に当科の診療内容をまとめたもので、研修医の教育に用いています。

研修医・レジデント向けの著作:

心電図マスターガイド; 樅山幸彦著; 2000、診断と治療社
不整脈診断マスターガイド改訂第2版; 樅山幸彦著; 2006、診断と治療社
心エコー法マスターガイド改訂第2版; 樅山幸彦著; 2002、診断と治療社
経食道心エコー法マスターガイド改訂第2版; 樅山幸彦著; 2008、診断と治療社
循環器疾患診療マスターガイド; 樅山幸彦監修; 2008、診断と治療社
循環器疾患診療実践ガイド; 樅山幸彦監修; 2013、診断と治療社
NewLearners’ 心エコー法テクニカルガイド; 樅山幸彦著; 2010、診断と治療社
NewLearners’ 心電図テクニカルガイド; 樅山幸彦著; 2011、診断と治療社
NewLearners’ 不整脈テクニカルガイド; 樅山幸彦著; 2013、診断と治療社
NewLearners’ 経食道心エコー法テクニカルガイド; 樅山幸彦著; 2017、診断と治療社
さあ始めよう!心電図ーこれで心電図が読めるようになる; 樅山幸彦著; 2014、医学出版

学会発表と院外研修

 後期研修医は年に数回は日本循環器学会、心臓病学会などの総会・地方会、さらには国際学会の発表を目標とし、原著論文や総説を書く機会も与えられます。循環器学会や心臓病学会の卒後セミナー、心エコー図学会講習会などを交代で受講し、参加費等は当科研究費で補助しています。地域医療・外来の研修に週1回近隣の地域医療機関で外来を行います。

後期研修終了後の進路

 後期研修終了後の進路は慶應義塾大学を初めとした大学への入局または国立病院機構病院への就職が中心となります。大学で学位所得をめざして研究を行う前に、循環器医として十分な臨床経験を積むのに当院の後期研修が非常に役立つと考えます。後期研修ご希望の方は是非一度見学に来られて下さい。循環器内科には5名の後期研修医が在籍し、毎年2~3名の後期研修医採用を予定しています。毎年8月には循環器内科の同窓会を行い、卒業生も皆、楽しみにしています。
最近の当院循環器内科後期研修終了後の進路:

慶應義塾大学9名、慈恵医科大学3名、日本医科大学3名、東京医科歯科大学2名、杏林大学1名、
他国立病院機構病院3名、他一般病院5名

週間予定表

8:20~8:40
抄録会
8:20~9:00
カテ前カンファレンス
8:20~9:00
カテ前カンファレンス
8:20~9:00
カテ前カンファレンス
8:20~9:00
カテ前カンファレンス
午前 心エコー/経食道心エコー
心筋シンチ
心臓カテーテル検査
カテーテルアブレーション
心エコー
心筋シンチ
心臓カテーテル検査
カテーテルアブレーション
心エコー
心筋シンチ
心臓カテーテル検査
心エコー
心筋シンチ
心臓カテーテル検査
カテーテルアブレーション
心エコー/経食道心エコー
心筋シンチ
心臓カテーテル検査
カテーテルアブレーション
午後 心エコー
カテーテルアブレーション
心エコー
心臓カテーテル検査
カテーテルアブレーション
心エコー
心臓カテーテル検査
心エコー
カテーテルアブレーション
心エコー
カテーテルアブレーション
13:30~14:30
病棟回診
トレッドミル運動負担試験
16:00~17:00
心カテカンファレンス
15:00~16:00
循環器疾患クルズス
15:00~16:00
新入院カンファレンス
17:00~17:30
心エコーカンファレンス
17:00~17:30
心エコーカンファレンス
17:00~17:30
心エコーカンファレンス
17:00~17:30
心エコーカンファレンス
17:00~17:30
心エコーカンファレンス

内科関連学会の施設認定

日本内科学会認定医制度教育病院
日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
日本老年医学会認定施設
日本心血管インターベンション治療学会研修施設
日本不整脈学会認定不整脈専門医研修施設
日本動脈硬化学会認定専門医認定教育施設
日本集中治療医学会認定専門医研修施設
心大血管疾患リハビリテーション施設I

後期研修医の業績

学会発表(総会・国際学会)(後期研修医が筆頭演者のもの)

  1. 白石泰之, 樅山幸彦, 他. 急性心筋梗塞とDES留置後巨大冠動脈瘤、さらに脳幹部出血を発症した原発性アルドステロン症の1例. 第59回日本心臓病学会総会 2011年9月
  2. 田中宏明, 樅山幸彦, 他. 房室ブロックと血小板減少症を急速に発症したサルコイドーシスの1例:ステロイド治療効果の差異. 第60回日本心臓病学会総会 2012年9月
  3. 吉田拓生, 他. 発熱、意識障害、低血糖で搬入され、後に続発性副腎機能低下症が判明した症例. 第40回日本救急医学会総会 2012年11月
  4. 吉田拓生, 布施淳, 他. Basic Critical Care Echocardiographyの心エコーシミュレーターを用いた教育の有用性. 第40回日本集中治療医学会総会 2013年3月
  5. 山田亘, 樅山幸彦, 他. 院外心肺停止例における生存退院例の臨床的特徴. 第61回日本心臓病学会総会 2013年9月
  6. 宮田宏太郎, 樅山幸彦, 他. 院外心肺停止例における自己心拍再開・生存退院例の経年的変化. 第62回日本心臓病学会総会 2014年9月
  7. 山田亘, 樅山幸彦, 他. 院外心肺停止例における予後予測因子としてのpHの有用性. 第62回日本心臓病学会総会 2014年9月
  8. 池村修寛, 坂本宗久, 他. 心不全発症した高齢左冠尖Valsalva洞動脈瘤破裂の一例. 第62回日本心臓病学会総会 2014年9月
  9. 福田正, 樅山幸彦, 他. 院外心肺停止例における既往歴および腎障害と生存退院との関連. 第63回日本心臓病学会総会 2015年9月
  10. 三浦光太郎, 樅山幸彦, 他. 院外心肺停止例における原因疾患と生存退院との関連性. 第63回日本心臓病学会総会 2015年9月
  11. Yamada M, Tanimoto K, et al. Therapeutic hypothermia unmask latent QT syndrome in a patient resuscitated from cardiac arrest. Venice Arrhythmias 2015年10月
  12. Yamada W, Tanimoto K, et al. Ablation is a treatment option without permanent pacemaker implantation for bradycardia with persistent atrial fibrillation. Venice Arrhythmias 2015年10月
  13. Miyata K, Momiyama Y, et al. Survival and its recent trend in out-of-hospital cardiac arrest in Japan: a single center study. American Heart Association 2015年11月
  14. Miura K, Inagawa K, et al. QTc prolongation during therapeutic hypothermia in patients resuscitated from cardiac arrest. Asia Pacific Heart Rhythm Society 2015年11月
  15. Miura K, Momiyama Y, et al. The association between plasma interleukin-27 levels and the severity or instablity of coronary atherosclerosis in patients with CAD. European Atherosclerosis Society 2016年5月
  16. 福田正, 樅山幸彦, 他. 院外心肺停止例における冠動脈造影およびPCI施行と予後との関連. 第64回日本心臓病学会総会 2016年9月
  17. 三浦光太郎, 樅山幸彦, 他. 冠動脈疾患例における血漿Interleukin-27濃度と冠動脈硬化の重症度および不安定性との関係. 第64回日本心臓病学会総会 2016年9月
  18. 宮崎良央, 樅山幸彦, 他. Plasma FGF-21 levels in patients with peripheral artery disease. 第81回日本循環器学会学術集会 2017年3月
  19. Miyazaki Y, Momiyama Y, at al. Plasma fibroblast growth factor-21 levels in patients with peripheral artery disease. European Atherosclerosis Society 2017年4月
  20. 角田那由香, 谷本陽子, 他. ピルジカイニドによる多彩な不整脈を呈した発作性心房細動の一例.カテーテルアブレーション関連大会 2017年7月
  21. 関俊樹, 樅山幸彦, 他. 血漿Osteoglycin濃度と冠動脈疾患の関連性. 第64回日本心臓病学会総会 2017年9月
  22. Seki T, Momiyama Y, et al. Low plasma levels of FGF-21 in patients with peripheral artery disease. American Heart Association 2017年11月
  23. 関俊樹, 坂本宗久, 他. Central ECMOを用いた劇症型心筋炎の一例. 第45回日本集中治療医学会学術集会 2018年2月
  24. 関俊樹, 樅山幸彦, 他. Low levels of plasma osteoglycin in patients with complex coronary lesions. 第82回日本循環器学会学術集会 2018年3月
  25. Ibe S, Momiyama Y, et al. Plasma osteoglycin levels in patients with and without coronary artery disease and relation to complex coronary lesions. International Symposium on Atherosclerosis 2018年6月
  26. 佐々木賢二, 樅山幸彦, 他. 血漿Heme Oxygenase-1濃度と頸動脈硬化症との関連性. 第65回日本心臓病学会総会 2018年9月
  27. 仁木華子, 樅山幸彦, 他. 血漿Betatrophin濃度と冠動脈疾患との関連性. 第65回日本心臓病学会総会 2018年9月
  28. 梅井智彦, 池上幸憲, 他. 肺血栓塞栓症および卵円孔を介在した左心系に突出する血栓に対して外科的血栓除去術を施行し良好な転帰を得た一例. 第65回日本心臓病学会総会 2018年9月
  29. 井部進, 樅山幸彦, 他. 血漿Betatrophin濃度と閉塞性動脈硬化症との関連性. 第65回日本心臓病学会総会 2018年9月
  30. Niki H, Momiyama Y, et al. Associations between plasma betatrophin levels and coronary and peripheral artery diseases. American Heart Association 2018年11月
  31. Ibe S, Momiyama Y, et al. Associations between plasma nesfatin-1 levels and the presence and severity of coronary atherosclerosis. American Heart Association 2018年11月
  32. 井部進, 樅山幸彦, 他. The association between plasma nesfatin-1 levels and the presence and severity of coronary atherosclerosis. 第83回日本循環器学会学術集会 2019年3月横浜
  33. Umei T, Momiyama Y, et al. Plasma legumain levels in patients with coronary artery disease. Vascular Discovery: From Genes to Medicine 2019 Scientific Sessions 2019年5月

原著論文(後期研修医が筆頭著者のもの)

  1. 石井聡, 布施淳, 他. PCPSが救命に有効であった右室梗塞の1例. 心臓 2010; 42:1444
  2. 白石泰之, 他. 脳梗塞発症予測における頭部CTとCAVI・頸動脈エコーの有用性. 医療 2011;65:475
  3. Kubota Y, et al. CAVI is a predictor of cardiovascular events. Artery Research 2011;5:91
  4. 鈴木優実, 他. CAVIと慢性腎臓病の関係について. 医療 2012;66:316
  5. Shiraishi Y, Momiyama Y, et al. Primary aldosteronism associated with a giant coronary aneurysm after drug-eluting stent implantation. J Cardiol Cases 2013;7:e11
  6. 田中宏明, 谷本耕司郎, 他. 壁内起源心室頻拍に対し心内膜・心外膜アプローチによるアブレーションが有効であった拡張型心筋症の1例. 心臓2014;46: 226
  7. 池村修寛, 稲川浩平, 他. 診断にエピネフリン負荷試験が有用であった心室細動蘇生後、潜在性QT延長症候群の1例. 心臓 2014:46:196
  8. Joko Y, Momiyama Y, et al. Efficacy of tolvaptan in a patient with right-sided heart failure and renal dysfunction refractory to diuretic therapy. J Cardiol Cases 2014;9:226
  9. 西村崇文, 谷本耕司郎, 他. Box型左房アブレーション後左房天井部から後壁中央部に心外膜を介する伝導を認めた発作性心房細動. 心臓 2016;48:119
  10. Miura K, Momiyama Y, et al. Plasma interleukin-27 levels in patients with coronary artery disease. Medicine 2017;96.e8260
  11. Miura K, Ikegami Y, et al. Syncope due to a free-floating left atrial thrombus. Intern Med 2017;56:3115
  12. Miyazaki Y, Momiyama Y, et al. Low plasma levels of FGF-21 in patients with peripheral artery disease. J Atheroscler Thromb 2018;25:821
  13. Seki T, Momiyama Y, et al. Low levels of plasma osteoglycin in patients with complex coronary lesions. J Atheroscler Thromb 2018;25:1149
  14. Niki H, Momiyama Y, et al. Associations between plasma betatrophin levels and coronary and peripheral artery disease. J Atheroscler Thromb 2018 (in press)
  15. Ibe S, Momiyama Y, et al. Associations between plasma nesfatin-1 levels and the presence and severity of coronary artery disease. Heart and Vessels 2019 (in press)

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