独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 心血管・不整脈センター

診療実績

循環器内科

循環器内科診療実績

 当科はカテーテル検査だけでなく、非侵襲的検査の心エコーや心筋シンチ、ホルター心電図にも力を入れています。造形剤を使用せず腎障害も来さずに心筋虚血を評価できるため、心筋シンチは年間約1100件行い、心筋シンチ専用γ-cameraが2014年4月に新設されました。
 心臓カテーテル検査・治療は年間約600〜700件を行い、うち約250件は経皮的冠動脈形成術を実施しています。心房細動などに対する不整脈アブレーション治療は2013年4月不整脈専門医2名が赴任し、2014年は200件で実施され、2015年6月にはアブレーション専門アンギオ室が新設されました。

2010年2011年2012年2013年2014年2015年 2016年 2017年 2018年
年間入院患者数 917例 808例 800例 886例 1011例 999例 1087例 1380例 1376例
平均在院日数 12.8日 13.3日 15.4日 11.9日 9.6日 10.8日 11.2日 10.0日 9.4日
疾患の内訳
急性心筋梗塞 147例 193例 174例 171例 97例 136例 135例 138例 148例
心不全 392例 360例 388例 355例 238例 283例 281例 312例 317例
検査・治療件数
心エコー 5998件 5997件 6320件 6538件 6480件 6595件 6925件 7365件 6827件
経食道心エコー 43件 31件 30件 121件 224件 249件 333件 387件 413件
ホルター心電図 1759件 1857件 1877件 1959件 1885件 1902件 1991件 2254件 2319件
心筋シンチ 1168件 1119件 1041件 1113件 1106件 1060件 1091件 1013件 972件
心臓CT 285件 212件 210件 261件 309件 349件 384件 452件 525件
心臓カテーテル検査・治療 658件 503件* 460件 554件 574件 533件 510件 616件 581件
冠動脈形成術(PCI) 262件 200件 183件 225件 201件 222件 207件 276件 246件
カテーテルアブレーション 0件 16件 25件 107件 200件 227件 310件 350件 356件
永久ペースメーカー植込み 46件 34件 50件 45件 57件 44件 47件 65件 38件
植え込み型除細動器(ICD) 9件 6件 15件 21件 18件 18件 17件 15件 13件
心臓リハビリ施行例数 359例 307例 419例 413例 445例 530例 625例 958例 859例

*シネ機器更新

心臓血管外科

オフポンプ(人工心肺を使用しない)冠動脈バイパス術、僧帽弁形成術、大動脈弁置換術、大動脈疾患手術を年間100例以上(基幹施設認定)行っています。(続きを読む)

心臓・大血管手術件数

心臓・大血管手術件数

2014年 心臓・大血管手術内訳

2014年 心臓・大血管手術内訳

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心臓血管外科医の核心

 心臓血管外科領域における医療は、人工心肺をいかに安全に動かし、心停止による影響をいかに最小限にとどめるかにかかっています。これらの作業はお身体にとって非生理的作業の極みであり、その環境から無事生還することが当然のようにおこなわれなければいけないわけです。さらには、心疾患に比べ、大動脈疾患においては、まずアプローチの選択から始まり、病変が広範囲に及ぶ事から、それらの作業が全身、特に脳・神経系保護の目的で確立されるに至った超低体温・循環停止法が必要となる場合は、その侵襲度たるものや最たるものとなります。

 心臓血管外科領域の進歩は、現在黎明期から近年めざましい発展をとげ、いまや基礎疾患のない予定手術では術死する症例は基本的にはいない時代になっています。さらに疾患の多様化、複合化が多く見られるようになり、さらには高齢化社会の影響で80歳以上の症例が増えているなか、いかに安全により良い成績を維持するか、加えてその質も高める事が今後の重要課題です。確立されたスタンダードな術式も、低侵襲を目指した術式へと進めていくこと、個々の能力を高めるだけでなく、より質の高いチームによる医療が肝要となります。

 我々の診療体制として、心臓、大動脈、末梢血管を専門とする心臓血管外科医師と循環器内科医師、レジデント、研修医の他、救命救急医師、麻酔科医師、放射線科医師、看護師、臨床工学技士、生理機能等に関わる検査技師のほか、栄養科や医療支援から構成されるチーム医療を目指し、実践してきました。さらに、他疾患を有する、他臓器に問題が発見された、等の個体差に対して、該当する専門医師(診療科)とも連携し、術前は関係各診療科との連携、症例個体差に対応の上治療方針・手術戦略を決定、co-medical staffとは術前・術後の診療プランの伝達・確認のためカンファレンス、術後早期のリハビリテーションを推め、退院支援、社会的支援を行うことで、より質の高いテーラーメイドな医療が提供できると考えています。

 心血管・不整脈センター はそういった背景・理念をさらに拡充すべく、循環器内科とともにあらたなスタートを切る事になりました。これまで以上に充実した最新・最良の医療を提供出来るよう努めて参ります。

心血管・不整脈センター 副センター長
心臓血管外科 医長
            大迫 茂登彦